みなさんこんにちは!元飼育員のふくちゃんです!
今日のブログは、「密着!飼育員の卵たち」シリーズの第三弾。
今回は「元飼育員から学ぶ!」と題して、授業で僕がどんな話をしているかをご紹介していきます!
以前の記事はこちら↓
①授業ってどんな感じ?、②どんなことを学ぶ?
そもそも、僕は2022年から福岡ECOで講師をしているのですが、それまでは13年間、動物園で飼育員をしていました。
なので、授業では
「動物園では、この知識はこんな風に使うことが多いよ!」
「こういうことを学んでおけば、飼育員になってからすごく役に立つよ!」
などなど、なるべく「飼育員として働いていた時の経験」をもとに話をしようと心がけています。
(その方が、学生たちも「これを学ぶ意味って何なの?」とならず、授業に集中してもらえるんじゃないかな…と考えています。)
それでも、僕が
「ゾウの爪を切る時は、ゾウに座ってもらってから横になってもらって、それから作業するんだよ。それには、普段から座ったり横になったりする訓練をしておくのが大事なんだよ。その訓練をするには『動物行動学』を学ばないないと~…」
…と言葉を並べるだけでは、あんまりイメージが湧きませんし、なんだか小難しい感じがしますよね…。
そこで、僕の授業では、飼育員として働いていた時に撮影した写真や動画をたくさん使用するようにしています。
例えば、この写真。
これは、ゾウの前足の爪を切っているところです。
こうして写真を見ると、「ああ、ゾウの爪切りってこんな感じなのね!」と、一気に分かりやすくなりますよね。
そして、ゾウに「座ってもらう」はこう。
(担当者が「座る!」と声で指示したら、自分で座ってくれます)
「横になってもらう」はこう。
(横になってもらう時は「寝る!」と声で指示します)
この写真を見ながら、
「ゾウは体が大きいから、横になってもらわないと背中をケガしていないかどうかが分からないんだよ。それに、爪切りも横になってもらわないとできないよね。足が地面についてたらよく見えないから」
「だけど、急に『座って!』と言っても座ってくれるわけないから、普段から座ったり横になったりする訓練をするのが大事なんだよ。その訓練をするためには、『動物行動学』について学ぶ必要があるんだよ。飼育員になるなら、とっても大切な知識だよ」
…という話をすれば、ちょっと難しい気がする話でも、「へぇ、そうなんだ!」と理解しやすくなると思います!
(…少しはイメージしやすいですよね…?…しやすくできているといいな…笑)
このあたりは、元飼育員だからこそしてあげられる話かもしれませんね。
今後もより分かりやすく、より学生たちの将来の役に立つ授業をしていけるように、頑張っていきます!
それでは、今日はこのあたりで!
この記事を書いた人…元飼育員講師ふくちゃん
福岡ECOの卒業生。動物園とサファリパークで13年間、飼育員をしていました。好きな動物はフクロテナガザル。担当していた動物は、ゾウ、チンパンジー、キリン、トラなど。現在は福岡ECOで「陸上動物」「動物園・水族館研究」「アニマルヒストリー」の授業を担当しています。