みなさんこんにちは!元飼育員のふくちゃんです!
今日のブログは、「密着!飼育員の卵たち」シリーズの第二弾!
シリーズ第一弾(※①のリンク)では、「陸上動物」という授業でおこなったグループワーク(数人の集まりごとに意見をまとめるもの)の様子をご紹介しました。
そこで今回は、「どんなことを学ぶ?」というテーマで、僕が実際に授業で話していることを少し紹介していきますよ~!
「専門学校に行ったら、どんな授業があるんだろう…」と気になっている人の参考になれば、とっても嬉しいです!
今回取り上げるのは、「動物園・動物飼育専攻(3年制)」の1年生で学ぶ「アニマルヒストリー」という授業。
この日のテーマは「動物園の歴史」と「どうして動物園は今の形になった?」についてでした!
ちなみに、「アニマルヒストリー」は、「動物と人間の関わり合いの歴史」について学ぶ授業です。
大昔は「野生動物と人類」だった両者の関係が、「共に生きるパートナー」になっていった流れや理由を、歴史とともにひもといていこう…という感じですね!
また、住んでいる地域や宗教によって動物観(動物はこういうもの!という考え方)の違いが生まれるわけについても、なるべく分かりやすく説明しています…!
(文字で書くとややこしい感じがしますが、実際に授業を聞いてもらえば分かりやすい…はずです!笑)
なんにせよ、「動物と人って、どうやって今みたいに一緒に暮らすようになったの?」というのを知ることで、動物園や牧場、ペット産業など、「動物業界ってこんな感じなんだ!」という全体像をざっくり理解してもらえるように授業をすすめています。
…この日の授業の一部を紹介しておくと、動物園の歴史について解説したあとで、「動物園にもいろいろあるよ」ということを詳しく説明しました。
あまり知られていないことですが、動物園は大きく分けると
●自治体の持ち物で、管理も自治体がしている「公立の動物園」
⇒福岡市動物園(福岡県福岡市)など
●企業の持ち物で、管理もその企業がしている「民間の動物園」
⇒長崎バイオパーク(長崎県)など
●自治体の持ち物だけど、管理は他の会社や団体がしている「指定管理の動物園」
⇒到津の森公園(福岡県北九州市)など
の3つに分けられます。
それぞれの動物園は特徴が違うので、授業を聞くことで
「私は公立の動物園で働きたい!」
「俺は民間の動物園が向いてる気がする!」
など、就職先を考える時の参考にもなりますね!
(ちなみに、僕は「民間の動物園」と「指定管理の動物園」で働いていたので、実際の経験をもとにした話をしています。)
…とまぁ、こんな感じのお話をするのが「アニマルヒストリー」という授業です!
また、他の日には「家畜化」「ペット」「アニマルセラピー」「作業犬や補助犬」についての解説もしています。
福岡ECOでおこなわれている授業のほんの一部ですが、参考にしてもらえると嬉しいです!
それでは!
この記事を書いた人…元飼育員講師ふくちゃん
福岡ECOの卒業生。動物園とサファリパークで13年間、飼育員をしていました。好きな動物はフクロテナガザル。担当していた動物は、ゾウ、チンパンジー、キリン、トラなど。現在は福岡ECOで「陸上動物」「動物園・水族館研究」「アニマルヒストリー」の授業を担当しています。