ECO日記

密着!飼育員の卵たち① 授業ってどんな感じ?

みなさんこんにちは!元飼育員のふくちゃんです!

 

「飼育員になるための勉強って、実際はどんなことをするんだろう…。」

「高校までの授業とは、何がちがうのかな…。」

 

そんな疑問にお答えするべく、今回は「密着!飼育員の卵たち①授業ってどんな感じ?」と題して、実際の授業の様子をご紹介します!

 

「専門学校に入ったらこんな授業もあるんだ…」という参考になれば嬉しいです…!

 

 

…そもそも福岡ECOでは、動物園の飼育員だけでなく、水族館の飼育員やイルカのトレーナー、ペットのトリマーや動物看護士、ペットショップ店員などなど、いろいろな職業につくための授業が、専攻(クラス)ごとに行われています。

 

その中で、今回取り上げるのは「陸上動物」という授業。

「動物園・水族館&テクノロジー専攻」という4年制の専攻向けに行っているものです。

 

この授業では、「陸上にすんでいる動物(哺乳類・鳥類・爬虫類・両生類)」についての基礎知識(分類と生態)を学びます。

 

かんたんに言うと、

 

陸上動物の「分類」は…ライオンとトラは近い仲間だから、特徴も似てる!つまり、お世話の方法も似てる部分が多いよ!

陸上動物の「生態」は…ライオンは群れ、トラは一頭で暮らす動物だから、お世話で気をつけるところは違うよ!

 

というような内容です!

 

授業と言っても、僕たち講師が90分間ずっと喋りっぱなし…というわけではありません。

時には飼育員時代に撮影した映像を見ながら解説をしたり、時にはクラスメイト同士で意見を交わしてもらったりと、なるべく集中が続きやすいような授業を心がけています。

 

(…元学生として、集中したくてもまぶたが重たくなる…という気持ちはとてもよく分かるので!笑)

 

 

今回の授業では、「グループワーク」を行いました!テーマは、「鳥類を幸せに飼育するには何が必要か」。

 

まずは鳥類がどんな動物なのか、お世話をするうえで気をつけないといけないことは何か…という内容の授業をします。

動物園ではどんなエサをあたえているか。「コンゴウインコにピーナッツやヒマワリの種を殻ごとあげるのはどうしてか」という話も!

それからクラスを二つのグループに分けて、「ハリスホーク」と「アカコンゴウインコ」という二種類の鳥について、どんなモノがあったら幸せに飼育できるか…という視点で意見を出し合ってもらいました。

それから出し合った意見をグループごとにまとめて、ホワイトボードに書いてから発表…という流れです!

ちなみに、今回まとめたアイディアはこんな感じ!

どちらのグループも「高低差のある足場をたくさんつくって、運動できるようにしたらいいと思う」というアイディアを出してくれました!

 

これに対して、僕から「このアイディア、いいね!」「ここは、もう少し別の視点があってもよかったね!」などとフィードバックを伝えます。

 

 

「動物を幸せに飼育するためには、なにが必要か。」

 

これは、飼育員として働くうえでとても大切な考え方です。

学生時代に考える練習をしておくことは、将来プロとして働く時に絶対に役立つはず!

 

そんな思いで、僕も一緒に楽しみながら授業を進めています。

 

 

以上、「密着!飼育員の卵たち①授業ってどんな感じ?」でした。

 

チャンスがあれば、また授業の様子をお知らせしますね~!

それでは!

 

 

この記事を書いた人…元飼育員講師ふくちゃん

福岡ECOの卒業生。動物園とサファリパークで13年間、飼育員をしていました。好きな動物はフクロテナガザル。担当していた動物は、ゾウ、チンパンジー、キリン、トラなど。現在は福岡ECOで「陸上動物」「動物園・水族館研究」「アニマルヒストリー」の授業を担当しています。