みなさんこんにちは!元飼育員の講師ふくちゃんです!
前回https://www.eco.ac.jp/contents/blogs/2024/05/07/5751に引きつづき、国家資格としても大注目の「愛玩動物看護師」のお仕事を紹介していきます。
今回は、どんな施設で働く人が多い?という部分や、お仕事の一日の流れに注目してみましょう~!
2.どんな施設で働くことが多い?
愛玩動物看護師の主な就職先は、やはり動物病院です。
ただ、動物病院にも「獣医師が1人、動物看護師が2人」というような小さめの施設から、「獣医師が10人、動物看護師が数十人」といった大きな施設までいろいろありますので、就職する動物病院によって仕事内容はちがうことも。
その他には、大切なペットを預かる施設である「ペットホテル」や、ペットの衛生面と健康面をケアする「ペットサロン」なども就職先のひとつです。
また、決して多くはありませんが、飼育員として動物園に就職する人もいます。
(僕が働いていた動物園にも、国家資格になる前の「動物看護師」資格をもっている飼育員がいました。お仕事の内容は飼育員と変わりませんが、獣医師の手術を手伝ったり、動物看護の知識を活かして動物に接したりしていました…!)
まとめると、「獣医師を補助するお仕事」のほか、「動物の健康を守るお仕事」に就くことが多いみたいですね!
3.お仕事の一日の流れはどんな感じ?
ここでは、動物病院で働く動物看護師さんがどんなお仕事をしているのか、一日の流れといっしょに見ていきましょう!
動物看護師の仕事は、朝は病院の開院準備から始まります。
入院している動物を一頭一頭しっかりと観察して、体調の変化などの必要な情報を獣医師に伝えます。その情報をもとに、獣医師が治療やケアのやり方を決めることも多いので、「この情報が必要だな」と判断するための専門知識が必要な役割です!
その後は、院内の衛生状態を保つために入院室や診察室の清掃をしっかりと行います。
開院時間になり、体調を崩した動物と飼い主さんがやって来たら、獣医師の補助をしながら一緒に治療を進めていきます。
この時、動物が暴れてしまうと獣医師も動物も危険なので、動物の動きを止める「保定(ほてい)」という技術が必要になります。
「保定」は力任せに行うものではなく、動物の骨格や筋肉のつくりを理解したうえで、動物になるべく負担がないように動きを止めるもの。
動物看護師としての高い知識と技術が求められる役割ですね!
また、獣医師による診断や治療方針の説明を、飼い主さんに分かりやすく伝えるのも、動物看護師の大切な役割。獣医師の言葉を理解しつつ、誰でも理解しやすい言葉にして飼い主さんに伝える…というのは、専門知識と思いやりがあってこそのお仕事ですね。
愛玩動物看護師は「動物と飼い主さんと獣医師をつなぐ『架け橋』」のような存在と言えるかもしれませんね!
…と、今日はこのあたりで!
次回はいよいよ、気になる「国家資格としての愛玩動物看護師」について書いていきますよ~!
「どうやったら国家資格が取れるの…?」という部分もしっかり紹介しますので、お楽しみに!それでは!
この記事を書いた人…元飼育員講師ふくちゃん
福岡ECOの卒業生。動物園とサファリパークで13年間、飼育員をしていました。好きな動物はフクロテナガザル。担当していた動物は、ゾウ、チンパンジー、キリン、トラなど。現在は福岡ECOで動物や動物園についての授業を担当しています。