みなさんこんにちは!元飼育員の講師ふくちゃんです!
今回は「愛玩動物看護師ってどんなお仕事?」というテーマでブログを書いていきます。
「大好きな動物と関わるお仕事がしたい!」
「犬や猫など、ペットには元気で幸せにくらしてほしい!」
「動物業界での就職に強い資格や免許がほしい!」
そんな風に思ったことがある人は、「愛玩動物看護師」というお仕事についてくわしく知ることがおススメです!
ちなみに、令和4年5月1日にスタート(制定は令和元年6月)した「愛玩動物看護師法」という法律により、これまでの「動物看護師」から「愛玩動物看護師」と呼び方が変わり、法律にもとづく「国家資格」になりました。
(実は、動物に関わる「国家資格」はとても少なくて貴重です…!このあたりも、くわしく紹介していきますね!)
「お仕事の一日の流れはどんな感じ?」
「どんな施設で働く人が多いの?」
「どうやったら国家資格が取れるの?」
などなど、気になるギモンにも答えていきますので、ぜひ続きを読んでみてくださいね。
それでは、くわしく見ていきましょう~!
1.どんなことをするお仕事?
かんたんに言えば、愛玩動物看護師は「獣医師の補助」をするお仕事です。
ただ、「補助」は「お手伝い」という意味ではありませんし、獣医師から指示されたことをただそのままやるのが仕事…というわけでもありません!
そこでここからは、「獣医師の補助って何するの…?」というところを見ていきましょう!
そもそも、ケガをしたり病気になったりした動物を診察・治療することは「獣医療」と呼ばれる行為なのですが、これは法律によって「『獣医師免許』を持っている人(つまり獣医師)しかしてはならない」と決められています。
ただ、愛玩動物看護師は「獣医療の一部」をおこなっても良いと定められていて、獣医師の指示のもとで、
・採血
・投薬(経口など)
・マイクロチップ挿入
・カテーテルによる採尿
などの処置を行うことができます。
これらは「(獣医師が行う)診療の補助」と呼ばれ、これをしていいのは獣医師以外では愛玩動物看護師だけです。
これに加えて、
・病気やケガの診断を伴わない検査
・診察を安全に行うための保定(動物の動きを安全に止める技術)
・手術の補助
・入院している動物の世話やケア
・飼い主さんへの動物のケア方法の指導や助言
などをするのが愛玩動物看護師の主なお仕事。
まとめると、愛玩動物看護師は
①獣医師にしかできない『診療(手術、診察にもとづく診断など)』を補助できる唯一の資格
②採血や一部の投薬などを行える豊富な知識と高い技術をもった、動物の健康を守るスペシャリスト
③入院している動物のケアを直接担うなど、動物と飼い主さんを近くで支えるお仕事
と言えますね!
…愛玩動物看護師がどんなお仕事なのか、少しずつイメージがついてきましたか…?
次回はもっとくわしく、「どんな施設で働く人が多い?」「お仕事の一日の流れはどんな感じ?」というあたりを紹介していきますよ~
それでは、次回をお楽しみに!
この記事を書いた人…元飼育員講師ふくちゃん
福岡ECOの卒業生。動物園とサファリパークで13年間、飼育員をしていました。好きな動物はフクロテナガザル。担当していた動物は、ゾウ、チンパンジー、キリン、トラなど。現在は福岡ECOで動物や動物園についての授業を担当しています。