ECO日記

プロに聞いてみた!③ドッグトレーナー編part7

みなさんこんにちは!元飼育員の講師ふくちゃんです!

 

ドッグトレーナーとして活躍中の石松先生へのインタビューは、これで最終回。

 

「ドッグトレーナーになりたいかも…でも、何から始めたらいいの?」

「学生時代にやっておいたほうがいいことってあるのかな?」

「どんな考え方が大切なんだろう…?」

 

そんな疑問を持っているかたは、石松先生からのメッセージをぜひ読んでみてくださいね!

 

それではどうぞ!

 

・・・

 

―最後の質問ですが、石松先生からドッグトレーナーを目指す学生さんたちに、何か伝えたいことはありますか?

 

石松先生「勘違いしてほしくないのは、『ワンちゃんの相手だけをしていればいい仕事じゃないよ』ということですね。ドッグトレーナーは『犬の訓練をする仕事でしょ』と思われがちなんですが、実際には『飼い主さんに満足してもらう』のが大切なんですよね。なので、ワンちゃんにしているトレーニングの内容も『これにはこんな意味があってこうしてるんですよ』『ここをこうしたから、こんな風に上手にできたんですよ』と分かりやすく説明できた方がいいんです」

―なるほど…「実は人間相手のお仕事だよ」ということですね

 

石松先生「そうですね。私は『人と人の間に犬がいるだけで、実際は人と人の仕事』だと考えています。だから『誰かの陰に隠れて、自分の言いたいことを言えない、伝えられない』のは良くないですね。…と言うのも、実は私自身、師匠のもとで教わっている時に、飼い主さんとの会話でとても悔しい思いをしたことがあるんです」

 

―悔しい思い…ですか?

 

石松先生「はい。定期的に師匠が訪問してトレーニングしている、付き合いの長い飼い主さんがいたんです。でもある日、師匠がどうしても訪問できない事情があって、私ともう一人の子だけで訪問することになったんです。師匠からは『お前らなら、もうトレーニングできるから大丈夫だよ』と言ってもらって。でも、いざ訪問してみると、飼い主さんにワンちゃんやトレーニングのことをいくら説明しても、あまり反応がよくなかったんですよね。私はその時、師匠との『説得力の差』みたいなものを感じて、『もっと人間相手のコミュニケーションを学ばないといけない!』と実感したんです。それで、ホテルスタッフのバイトを始めました。たくさんの人と接することに慣れようと思って(笑)」

 

―そのためにバイトを変えたんですね! ドッグトレーナーとして活躍するためには、他にはどんな能力があると良いですか?

 

石松先生「『周囲のことに気を配って、先読みする能力』も大切ですね。犬という動物のことをしっかり学ぶのももちろん大事ですが、授業以外の部分も伸ばせると良いな、と思います。それと、トレーニングのやり方はトレーナーによって全然ちがうので、『自分がしっくりくるやり方や考え方』を見つけてほしいですね。私の考え方が全て正しいとも思っていないので」

 

―貴重なお話をありがとうございました!!

 

・・・

 

石松先生へのインタビューは、これでおしまい!

 

「ドッグトレーナーの仕事で一番大切なのは『飼い主さんへの指導』」

「一番のやりがいは『飼い主さんのワンちゃんへの見方が変わること』」

「学生さんには『自分がしっくりくる考え方』を見つけてほしい」

 

などなど、ドッグトレーナーとして活躍し続けられている石松先生ならではの、とても興味深いお話を聞けましたね…!

 

石松先生は、福岡ECOのオープンキャンパスで体験授業の講師をされることもあるので、ぜひ直接いろいろとお話を聞いてみてくださいね!

 

それでは、今回の「プロに聞いてみた!」シリーズはこのあたりで~!

 

 

この記事を書いた人…元飼育員講師ふくちゃん

福岡ECOの卒業生。動物園とサファリパークで13年間、飼育員をしていました。好きな動物はフクロテナガザル。担当していた動物は、ゾウ、チンパンジー、キリン、トラなど。現在は福岡ECOで動物や動物園についての授業のほか、文章表現についてのゼミを担当しています。