ECO日記

プロに聞いてみた!③ドッグトレーナー編part6

みなさんこんにちは!元飼育員の講師ふくちゃんです!

 

福岡ECO卒業生の現役ドッグトレーナー、石松先生へのインタビューもいよいよ大詰め!

今回と次回のブログでおしまいです!

 

今回は、石松先生がいつもどんな風にワンちゃんをトレーニングしているのか、その高い技術に迫ります!

 

それではどうぞ!

 

・・・

 

―えっ…ワンちゃんのトレーニングに、おやつを使わないんですか…!? 僕も動物園でキリンやゾウのトレーニングをやっていましたが、「飼育員の指示に従えたら好きな食べ物で褒める」というのが基本だったので、ちょっとびっくりしています…(笑)

 

石松先生「そうなんですよ(笑)。師匠から、『犬の散歩に、おやつを持っていくの忘れたらどうする?おやつがないと言うこと聞かないのって、いざという時困らない?』と言われて、私も『ああ、確かに…』と納得したんです。だから私も、基本的にはおやつを使わないようにしていて…」

―具体的には、どんな方法でトレーニングをするんですか?

 

石松先生「上手にできたら、ワンちゃんに伝わるようにしっかりと褒めるのが基本です。ワンちゃんは、長い歴史の中で人間とずっとすごしてきた動物なので、『褒められている』というのが分かるんですよね。それと、私はすぐそばで飼い主さんにもトレーニングを見てもらうので、ワンちゃんが上手にできたら飼い主さんも喜ぶんです。その『すごいね~!』という反応も、ワンちゃんとしては嬉しいんですよね。なので『もっと褒められたいからやってみよう』とワンちゃんに思ってもらうのが大切ですね」

 

―なるほど…キリンやライオンに「すごいね!」と褒めても伝わらないので、そのあたりはワンちゃんだからこそできる技術ですね

 

石松先生「そうかもしれませんね。とはいえ、私は『おやつを使うのがダメ!』とは思っていないんです。性格上、おやつを使うやり方が向いているワンちゃんもいますし、おやつを使えば覚えが速いという良さもあるので、状況によっては普通におやつも使いますし。でも、私は飼い主さんとワンちゃんが『おやつがないと成立しない関係性』なのはちょっと寂しいので、基本的にはおやつを使わないように…というやり方でやっています」

・・・

 

と、今日はここまで!

 

「飼い主さんとワンちゃんが幸せに暮らせる環境づくり」を大切にしている石松先生ならではの、とても説得力がある言葉ですね…!

 

さて、次回は石松先生へのインタビューの最終回。

「ドッグトレーナーを目指す学生さんへのメッセージ」をご紹介しますので、お楽しみに!

 

それでは!

 

 

この記事を書いた人…元飼育員講師ふくちゃん

福岡ECOの卒業生。動物園とサファリパークで13年間、飼育員をしていました。好きな動物はフクロテナガザル。担当していた動物は、ゾウ、チンパンジー、キリン、トラなど。現在は福岡ECOで動物や動物園についての授業のほか、文章表現についてのゼミを担当しています。