みなさんこんにちは!元飼育員の講師ふくちゃんです!
引きつづき、現役ドッグトレーナーの石松先生へのインタビューの様子をお送りします!
それではどうぞ!
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―飼い主さんに、栄養状態の指導もされるんですね
石松先生「飼い主さんに『ドッグフードは何をあげてますか?』と質問してみると、商品名はご存知なくて『近くのホームセンターで売ってる、パッケージが何色の…』みたいな回答が多いんです(笑)。それと、『ウチの子はニンジンが好きなので、おやつで生のニンジンをかじらせています』みたいなケースもあって。そもそも犬は植物をたくさん食べる動物じゃないので、食べさせすぎると消化不良を起こしちゃうんですけど、それを知らない飼い主さんもたくさんいらっしゃるんです。つまり、ワンちゃんの食べ物や栄養についても考えてほしいなとお話しさせていただく場合もあります。」
―…僕も子どものころ、実家でラブラドールレトリバーを飼っていましたが、確かに当時はドッグフードの種類なんか考えていなかったですね…
石松先生「私の家も、子どものころはそうでしたよ!(笑) それに、ホームセンターで売っているドッグフードが全て良くないということではないんです。でも場合によっては、あげているドッグフードが、そのお家のワンちゃんに適していない…という場合があるんですよね。そんな場合は、『子犬の時はそれで大丈夫だけど、成犬なら油分が少ないこんなエサが良いんですよ』という風にお伝えするようにしています」
―…ワンちゃんって身近な動物すぎて、「そもそもこんな進化をしてきた、こんなものを食べる動物」みたいな視点をついつい忘れちゃうんですよね…
石松先生「そうなんですよね。なので私は、自分が持っている知識や経験を飼い主さんに伝えて、『ワンちゃんのトータルケア』を意識して指導するようにしているんです」
―ドッグトレーナーさんのお仕事って、ワンちゃんのトレーニングだけにとどまらないんですね…!
石松先生「…私は、ドッグトレーナーって『ワンちゃんをどう生きさせるか』の仕事だと思っているんですよね。なのでトレーニングだけじゃなく、ワンちゃんが暮らしている環境そのものがちょっとでも良くなったらいいな…と考えています。せっかくワンちゃんが人のすぐそばにいるんだから、ワンちゃんにも飼い主さんにも、幸せに暮らしてもらいたいですからね」
―とても良い考え方ですね…!
石松先生「私も家では『ただの飼い主』なので、ワンちゃんが病気になったらどうしよう…とか、なんかいつもと違う気がする…大丈夫かな…みたいな飼い主さんの気持ちは、よく分かるので(笑)」
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と、今回はここまで!
「ドッグトレーナーは『ワンちゃんをどう生きさせるか』の仕事」という言葉、これまでにたくさんのワンちゃんや飼い主さんと接してきた石松先生だからこそ、とっても重みがありますね…!
次回は、「やりがいを感じる瞬間」について聞いていきますね~!
それでは!
この記事を書いた人…元飼育員講師ふくちゃん
福岡ECOの卒業生。動物園とサファリパークで13年間、飼育員をしていました。好きな動物はフクロテナガザル。担当していた動物は、ゾウ、チンパンジー、キリン、トラなど。現在は福岡ECOで動物や動物園についての授業のほか、文章表現についてのゼミを担当しています。