ECO日記

プロに聞いてみた!③ドッグトレーナー編part2

みなさんこんにちは!元飼育員の講師ふくちゃんです!

 

前回に引きつづき、現役ドッグトレーナーの石松先生にお話を聞いていきますよ~!

はたして、石松先生が思う「ドッグトレーナーに一番大切なこと」とは…?

 

それではどうぞ!

 

・・・

 

 

―飼い主さんの困りごとを解決するためには、その「原因」を探るところから始めないといけないんですね。

 

石松先生「動物がとる行動には、必ず原因がありますからね。なので私は、飼い主さんから直接お話を聞く『カウンセリング』を大切にしているんです。飼い主さんと1対1で暮らしているのか、それとも大家族の中で暮らしているのか…によっても、原因や解決方法が変わってくるので。そして、飼い主さんに『ワンちゃんが吠えるのは何か原因があるからなんですよ』と知ってもらうのも、とても大事だと思っています」

 

―「飼い主さんに知ってもらう」ですか?

 

石松先生「はい。例えば、私が訪問してワンちゃんにトレーニングした結果、無駄吠えがなくなったとします。それでも、私が帰った後にまた無駄吠えが始まったら、何の意味もないんですよね。なので、『これがダメならこうしてみてください。それでもだめならこうやって…』と、解決方法をいくつも提案するようにしています。だけど、飼い主さんが原因を分かっていないと、うまくいかないんです。もちろん、それでも完璧に対処できるわけではないんですが、『今は何が原因で吠えているのかな?』と考えてもらうことはできますよね」

―なるほど…!

 

石松先生「だから、私はドッグトレーナーとして一番大切なのは『飼い主さんへの指導』だと思っています」

 

―くわしく教えてください!

 

石松先生「そもそも、トレーニングさえうまくいけば、それでワンちゃんについてのすべての問題がなくなる…というわけではないんですよね。あくまでもトレーニングは『問題を解決する手段』のひとつなんです。なので私は、飼い主さんにワンちゃんの栄養状態や健康状態など、いろいろなことをお伝えするようにしているんです」

 

 

 

・・・

 

と、今回はここまで!

 

石松先生は、「飼い主さんへの指導」を一番大切にしているんですね!

 

僕自身、「ドッグトレーナーはワンちゃん相手のお仕事」というイメージが強かったので、とても意外でした…!

 

次回は、石松先生がどうしてそう考えているのか、その理由を深堀りしますよ~!お楽しみに!

 

それでは!

 

 

この記事を書いた人…元飼育員講師ふくちゃん

福岡ECOの卒業生。動物園とサファリパークで13年間、飼育員をしていました。好きな動物はフクロテナガザル。担当していた動物は、ゾウ、チンパンジー、キリン、トラなど。現在は福岡ECOで動物や動物園についての授業のほか、文章表現についてのゼミを担当しています。