ECO日記

プロに聞いてみた!②動物看護師編part3

みなさんこんにちは!元飼育員の講師ふくちゃんです!

 

「プロに聞いてみた!」シリーズの第二弾、「動物看護師」の渡邊先生へのインタビューの様子をお送りしています!

 

動物看護師としてのプロ意識が高い渡邊先生にとって、働くうえで「一番大切なこと」とは…?

・・・

 

―「保定」のお話から、渡邊先生がどれだけ動物の気持ちを考えているかが伝わってきました。ちなみに、動物看護師のお仕事をしている中で、渡邊先生はどんなことを一番大切にしていますか?

 

渡邊先生「一番大切にしていることですか…『相手の立場になって考える』ことですかね」

 

―詳しく教えてください。

 

渡邊先生「僕たち動物看護師は、動物・飼い主さん・獣医師と、それぞれ立場が違う人たちと接する仕事です。動物は人間の言葉を喋れないので、動きや細かい反応、患部の様子などを観察して、『今はどんな気持ちかな』『どうして欲しいかな』という部分を想像する必要がありますよね」

 

―そうですね。

 

渡邊先生「一方で飼い主さんも、大切なワンちゃんやネコちゃんが体調を崩して来院されるので、とても不安なんです。だからお家での様子を一生懸命伝えてくれますが、獣医師が『診断や治療のためにはこんな情報が聞きたい』という部分はどうしても分からない。だから、僕たち動物看護師が、『飼い主さんはこう言いたいんじゃないかな』『こんな質問をしたら、必要な情報が聞けるかな』という風に考えて、必要な情報を聞き取れるようにするんです」

 

―なるほど…!

 

渡邊先生「そして獣医師は、症状や治療方針の説明に、ついつい専門用語を使ってしまうことが多いんです。なので、動物看護師が『これはこんな意味です』『こういう病気なので、こんな効果のあるお薬で治療を進めていきます』と、分かりやすい言葉に置き換えることで、飼い主さんも理解しやすくなる。…こんな風に、動物、飼い主さん、獣医師それぞれの立場になって考えて、それぞれをつなぐ『架け橋』みたいな存在であることが、動物看護師の仕事をする上で大切なことだと思います」

 

・・・

 

今回はここまで!

 

…真剣な眼差しで話す渡邊先生の言葉を聞いていると、冷静な口調の中にも、とても強い情熱を感じます…!

次回は、そんな渡邊先生から「動物病院に勤める気はなかった」という、衝撃の発言が飛び出します!はたして、その真相とは…?

 

それでは!

 

 

この記事を書いた人…元飼育員講師ふくちゃん

福岡ECOの卒業生。動物園とサファリパークで13年間、飼育員をしていました。好きな動物はフクロテナガザル。担当していた動物は、ゾウ、チンパンジー、キリン、トラなど。現在は福岡ECOで動物や動物園についての授業のほか、文章表現についてのゼミを担当しています。