ECO日記

プロに聞いてみた!①水族館飼育スタッフ編part3

みなさんこんにちは!元飼育員の講師ふくちゃんです!

 

動物業界で活躍する方々にいろいろなことを聞いちゃう、「プロに聞いてみた!」シリーズ。

三回に渡ってお届けしてきた田中先生へのインタビューも、今回で完結です!

 

今回は、田中先生がどんな授業をされているか、詳しく聞いていきますよ~!

 

・・・

 

―田中先生が福岡ECOで担当されている授業について聞かせてください。

 

田中先生「僕は、主に海洋系専攻(※水族館・アクアリスト専攻、ドルフィントレーナー専攻)の授業を担当しています。『水生生物飼育管理』では、淡水魚の水槽をイチから準備するところから始めて、授業が進めば外部施設の水槽のメンテナンスもします。近くにあるグループ校の『福岡医健・スポーツ専門学校』に設置してある海水魚水槽も、この授業内でメンテナンスしているものです」

―そんなこともするんですね。

 

田中先生「はい。実際に自分たちでやってみるのが、一番勉強になりますからね。あとは、『水槽管理』という授業で基礎的な座学をやったり、『観賞魚研究』という授業で海水用の濾過槽やその他設備について授業をしたりしています。高等課程の授業である『アクア実習』では、始めて魚や水槽にふれる学生もいるので、なるべく分かりやすく、とっつきやすく説明するように心がけています」

 

―なるほど。その他に、授業をする上で意識していることはありますか?

 

田中先生「専攻ごとに適した伝え方を意識しています。例えば、ドルフィントレーナー専攻の学生には、水槽管理の知識は基礎的な部分を中心に教えるようにしていますが、水族館・アクアリスト専攻の学生には、細かい部分まで詳しくしっかりと。専攻によって、というか学生が目指している職種によって必要な知識や技術は違うので、その辺りを意識していますね」

 

―水族館飼育スタッフやアクアリストの方が、水槽についての知識や技術がより必要になるんですね。最後になりますが、水族館飼育スタッフを目指している学生さんに向けて、「こんなことを学んでおくと役に立つよ」というものはありますか?

 

田中先生「そうですね…魚や水槽などのことについて学ぶのもいいんですが、僕のオススメはアルバイトをすることです。それも、できれば接客業がいいですね。たくさんの人と接した経年は、就職してからとても役に立ちます。水族館飼育スタッフの仕事は、お客さんと接する機会が多いですからね。それに、水族館や魚などについての専門知識は、自分が『必要だ』と思えるものは、そのうち自然に身に付くと思うので」

 

―いろいろな人と接する経験、大切ですよね。

 

田中先生「そうなんです。僕自身も、学生時代は飲食店でアルバイトをしていました。また、夏休み限定のアルバイトで、水族館のタッチプール(※ヒトデやナマコなどを触れるコーナー)のスタッフをしたこともあります。水族館の仕事も少し分かるし、お客さんと接する経験にもなるので、とてもオススメですね」

 

―分かりました。本日はありがとうございました!

 

田中先生「こんな感じで大丈夫ですか…?(笑)」

 

―バッチリです!(笑)

 

田中先生「よかったです(笑)。ありがとうございました」

 

・・・

 

…と、終始やわらかい雰囲気の中、貴重なお話を伺うことができました!

やっぱりその道のプロからお話を聞くと、新しい発見がたくさんありますね…!

 

「魚のことはイチから勉強したい!」という人にも、「大好きな魚や水槽のことをもっともっと詳しく学びたい!」という人にとっても、田中先生の授業はすごくいい勉強になるとお思いますよ!

 

 

それでは、次回の「プロに聞いてみた!」もお楽しみに!

 

 

 

この記事を書いた人…元飼育員講師ふくちゃん

福岡ECOの卒業生。動物園とサファリパークで13年間、飼育員をしていました。好きな動物はフクロテナガザル。担当していた動物は、ゾウ、チンパンジー、キリン、トラなど。現在は福岡ECOで動物や動物園についての授業のほか、文章表現についてのゼミを担当しています。