みなさんこんにちは!元飼育員のふくちゃんです!
前回に引き続き、「飼育員あるある」をお送りします!
「飼育員あるある」とは、飼育員同士が話すときに「あ~、あるある!それ分かる~!」と盛り上がっている小ネタのこと。
何の参考にもならないと思いますが、飼育員に親しみを持ってもらえたらうれしいです!
飼育員あるある②「スマホの写真フォルダが動物だらけ…。」
大体の飼育員の写真フォルダには、動物や動物園内の写真がズラッと並んでいます!
と言うのも、飼育員にとっては写真を撮るのも仕事のうち。
動物の可愛いシーンや格好いい行動を目撃したら、すぐに撮影!そうしておけば、その姿を動物園のブログやSNSで紹介することで、動物の魅力を広めることができますよね。
また、「報告用」や「記録用」として写真や動画を撮影することもよくあります。
例えば…
「ゾウが今まで見たことがない行動をしている!だけど近くに先輩がいないから聞けない!」
そんな時は、ゾウの動きを動画で撮影しておきます。そして後で先輩にその映像を見せると、
「ああ、これはお腹が痛い時にする動きだね。気温が急に下がったから、胃腸の動きが悪くなったのかも。消化のいいエサを多めにあげようか」
「ああ、これはこの子の癖だから、あまり気にしないでいいよ」
というように具体的な答えをもらえて、適切な対応をすることができます。
ところが動画を撮っていないと、
「先輩!ゾウが後ろ脚をググっと、壁に向けて伸ばすような動きをしていたんですけど…あれって何ですかね?」
「えっ…たぶんあの子の癖だと思うけど…脚の伸ばし方と様子によってはお腹が痛いサインでもあるから、直接見ないと分からないな…。」
という風に、細かいニュアンスが伝わらない場合も多くあるんです!
大した事がなければいいんですが、すぐに対策をとらないといけない場合もあるので、写真や動画による記録はとっても大切なんですよ…!
さらに、ケガをした動物の患部の経過を毎日写真に撮っておくことで、「これだけ治ってきたな」とか、「治ってきたと思ってたけど、写真でくらべると先週と変わってないな」ということが分かります。
また、経過を写真で獣医に見せることで、「この様子なら同じ治療を続けようか」「変化が見られないから、別の薬に変えた方がいいかも。一度直接見に行くよ」など、適切な治療につなげることもできます。
…このように、飼育員が仕事中に写真や動画を撮る機会はとっても多いんです。
ちなみに、これは僕が飼育員として働いていた時期の写真フォルダです。こうして見ると、いろいろな写真を撮っているのが分かると思います!
(…「ゾウ舎の電球」は、注文するのに必要な型番をメモするのが面倒だったので、写真を撮っていました…きっとこれもあるある…笑)
もちろん、どんな動物のお世話をしているかによっても、写真のラインナップは変わります。
キリンの担当者はキリンの写真ばかり、獣医は治療中の動物ばかり…なんてことも。
…僕が「フクロテナガザル」という動物の赤ちゃんを育てている時は写真フォルダにウ○チの写真が数百枚並んでいました…。
(緩いウ○チをしたら心配で、いいウ○チをしたら嬉しくて写真を撮りまくっていました…!笑)
動物そのものだけじゃなく、動物に関係するモノがズラッと並んでいる…というのも、飼育員なら誰しもが「あるある!」と共感してくれるポイントです。
…以上、「飼育員あるある②」でした!
それでは!
この記事を書いた人…元飼育員講師ふくちゃん
福岡ECOの卒業生。動物園とサファリパークで13年間、飼育員をしていました。好きな動物はフクロテナガザル。担当していた動物は、ゾウ、チンパンジー、キリン、トラなど。現在は福岡ECOで「陸上動物」「動物園・水族館研究」「アニマルヒストリー」の授業を担当しています。