ECO日記

小さなおサルさん!ショウガラゴはペットで飼える?前編

みなさんこんにちは!元飼育員の講師ふくちゃんです!

 

今日のブログは、「〇〇はペットで飼える?」シリーズとして、

ペットしても根強い人気がある小さなおサルさん「ショウガラゴ」に注目してみます!

 

 

そもそもショウガラゴは、「ブッシュベイビー(森の赤ちゃん)」という別名があるくらい、

小柄で可愛らしいおサルさんです。

動物園で飼育されていることも多いのですが、中にはお家でペットとして飼っている人もいるんですよ!

 

最近ではSNSでも、可愛らしい姿が大人気になっていますよね!

 

「お家で小さなおサルさんと一緒に暮らせたらいいなぁ…」

 

と思ったことのある人は、ぜひぜひ読んでみてくださいね!

 

 

1. ショウガラゴはペットで飼える?法律はどんな感じ?

 

カピバラやミーアキャットなど、いわゆる「ペットっぽくない動物」を飼いたい場合に

調べないといけないのが「動物に関係する法律」です。

動物の種類によっては法律で購入や飼育が禁止されているので、

知らずにペットにすると罪に問われるなんてことも…。

 

ちなみに、日本では「動物愛護管理法」、「外来生物法」、「文化財保護法」、「鳥獣保護管理法」

などなど、いくつかの法律によって

 

「この動物はいろいろと危険だから飼育しちゃだめだよ!」

「この動物は絶滅しそうだから売ったり買ったりしちゃだめだよ!」

 

ということが決められています。

 

ショウガラゴはというと、「飼育するのは危ないよ!」とされる「特定動物(動物愛護管理法)」

には指定されておらず、「日本の自然で増えたら大変だよ!」という「特定外来生物(外来生物法)」

にも指定されていないため、

 

「法律上は飼っても良い動物」

 

です!

 

ただし、ショウガラゴをはじめとする霊長類(おサルさん)は、

病気の侵入を防ぐために「感染症予防法」という法律の対象になっていて、海外から日本に輸入することができなくなっています。

 

つまり、

 

「日本国内で繁殖した『日本産まれ』の個体しかペットにはできない」

 

ということですね!

 

(霊長類は人間と同じ病気にかかることも多いので、海外から危ない病気を日本に持ち込ませないためにも

大切な法律です!密輸された個体の飼育は絶対にやめましょう…!)

 

ただ、一般的なペットショップで売られていることはほとんどありませんし、

仮に「ショウガラゴが欲しいから仕入れてください!」なんてお願いをしても、

そもそもペットショップがショウガラゴのブリーダーさんを知らない…なんてケースも少なくありません。

 

なので、ショウガラゴを飼いたいのであれば、

珍しい動物たちを飼っている専門的なショップに問い合わせたほうがいいでしょう。

 

 

 

…と、今回はここまで!

 

次回の後編では、「ショウガラゴを幸せに飼うためにはなにが必要?」という部分を紹介していきますよ~!

 

 

それでは!

 

 

 

この記事を書いた人…元飼育員講師ふくちゃん

福岡ECOの卒業生。動物園とサファリパークで13年間、飼育員をしていました。好きな動物はフクロテナガザル。担当していた動物は、ゾウ、チンパンジー、キリン、トラなど。現在は福岡ECOで動物や動物園についての授業を担当しています。