みなさんこんにちは!元飼育員の講師ふくちゃんです!
今日のブログは「飼育員のやりがい」について。
これ、僕が飼育員として働いていたころ、職業体験に来た中学生や高校生から、よく質問されていたことなんです。
もちろん、何をやりがいだと感じるかは人それぞれ違うものですが、今日は僕が感じていた「飼育員のやりがい」ベスト3を紹介していきますよ~!
ふくちゃん的飼育員のやりがいベスト3!まずは第3位の発表!
【動物のいろいろな姿が見られる!】
…飼育員になると、お仕事の日はいつも動物たちのすぐそばで過ごすことになります。
飼育員は、出勤すると最初に動物たちの様子を見に行くことが多いので、先輩と顔を合わせるよりも、ライオンと顔を合わせるタイミングの方が早い…なんてのもよくあること。笑
この時間、まだ動物園はオープンしていませんし、動物たちも寝室でリラックスしているので、昼間とはちがった姿を見せてくれるんです…!
例えばこれ!
まだ少し寝ぼけているライオンです!
こんな姿を見られるのは、飼育員の特権と言えますね!
ふくちゃん的飼育員のやりがいベスト3!続いて第2位は…
【動物の誕生の瞬間に立ち会える(かも)!!】
…動物園では、たくさんの動物の赤ちゃんが産まれています。
ただ、大体の動物は自力で出産できる&夜のうちに産まれることが多いので、実は飼育員が動物の出産に立ち会うケースは、ほとんどありません。
(昼間の出産でも、飼育員がずっと見ているのがストレスになる動物も多いので、ビデオカメラを設置することが多いです)
ですが、僕は一度だけ、フクロテナガザルの出産に立ち会う機会がありました。
どうして立ち会うことになったかというと、理由は2つ。
1つ目は、昼間のうちに出産が始まってしまったから。そして2つ目は、その母親がうまく子育てをできない可能性があったからです。
結果として、フクロテナガザルの母親は子どものお世話をすることができず、赤ちゃんは人工哺育(飼育員がミルクをあげて母親の代わりをすること)で育てることになりました。
(ちなみに、この赤ちゃんは生後5日目から母親と一緒に過ごせるようになりました!)
「無事に産まれてくるかな…」
「抱き上げて子育てを始めてくれるかな…」
と、ヒヤヒヤソワソワしながらでしたが、産まれた瞬間の感動は、いまでもはっきりと覚えています…!
さぁ、ふくちゃん的飼育員のやりがいベスト3!栄えある第1位は…
【お客さんの笑顔と「ありがとう」の言葉!!!】
…飼育員の仕事は、意外なほどにお客さんと接する機会が多いものです。
動物に接している時間とお客さんに接している時間は、実はほとんど同じくらい。
ガイドイベントで動物の解説をしたり、お客さんから質問をもらったりと、いろいろなことをお話しする機会があります。
そんな中で、お客さんから
「面白かったよ、ありがとう!」
「すごく分かりやすかったよ!」
など、笑顔で声をかけてもらえるのが、僕は何より嬉しかったです…!
さて、以上で「ふくちゃん的飼育員のやりがいベスト3」の発表はおしまいです!
「飼育員ってこんなやりがいがあるんだ~」と、少しでもお仕事の内容にイメージがわけば、とっても嬉しいです!
それでは!
この記事を書いた人…元飼育員講師ふくちゃん
福岡ECOの卒業生。動物園とサファリパークで13年間、飼育員をしていました。好きな動物はフクロテナガザル。担当していた動物は、ゾウ、チンパンジー、キリン、トラなど。現在は福岡ECOで動物や動物園についての授業のほか、文章表現についてのゼミを担当しています。