ECO日記

もふもふもこもこの人気者!アルパカはペットで飼える? 前編

みなさんこんにちは!元飼育員の講師ふくちゃんです!

 

今日のブログは、大人気の「○○はペットで飼える?」シリーズ!

今回解説していく動物は、もふもふもこもこの人気者「アルパカ」です!

 

動物園や観光牧場などで、なんともかわいらしい姿を見せてくれるアルパカたち。

 

「アルパカをお庭で飼って、毎日もふもふに癒されたい…」

「もこもこの毛を思う存分堪能したい…」

「動物園のアルパカをおうちに連れて帰りたい…」

 

と思ったことのある人は、ぜひぜひ読んでみてくださいね!

 

1.アルパカは飼っていい動物?法律上は?

 

動物は、いくつかの法律によって「飼っていい動物」と「飼ってはいけない動物」に分けられます。結論から言うと、アルパカは「飼っていい動物」です!

 

「人にとって危険な動物」の飼育を規制する「動物愛護管理法」、

「日本の生き物にとって害になる外国から来た動物」の飼育を規制する「外来生物法」、

「絶滅のおそれがあるほど希少な日本の動物」の飼育を規制する「文化財保護法」、

「日本に暮らす野生の哺乳類と鳥類」の飼育を規制する「鳥獣保護管理法」、

「絶滅のおそれのある動植物」の国際取引を規制する「ワシントン条約」

 

のいずれもアルパカは対象外。つまり、「アルパカを飼ってはいけません!」という法律は、日本にはないということですね。

 

(※動物の保護や保全についての法律はちょっと複雑なので、詳しくはご自身で調べてみてくださいね!)

 

2.アルパカはどんな暮らしをしているの?飼うときに気を付けることは?

 

アルパカをお家で飼うのなら、アルパカがもともとどんな暮らしをしている動物なのか知っておきましょう!

 

アルパカのふるさとは、南アメリカのアンデス山脈周辺です。それも、標高3000メートルから5000メートルほどの高地でよく飼育されてきました。

 

空気が乾燥した寒いところで暮らしてきた動物なので、日本の暑くじめじめした夏は大の苦手…。暑い日には、クーラーなどで気温を下げてあげたいところですね。

 

ただ、基本的には屋外で飼うことになると思うので、日陰をつくってあげたり、風通しがよくて涼しい小屋を作ってあげたりと、アルパカが熱中症にならない工夫が必要です。

運動のために、しっかりと歩き回れる運動場を用意するのもお忘れなく。

 

また、アルパカの最大の特徴でもある暖かそうな毛も、夏前には短く刈ってあげないといけません。羊用の電動バリカンを購入して、最低でも年に一度は毛を刈りましょう!

 

(電動バリカンでの毛刈りにはコツがあるので、慣れるまでは大変です。鋭い歯でアルパカにケガをさせてしまわないためにも、毛刈りの経験が豊富な方に教わることをおすすめします)

 

ちなみに、アルパカは同じくアンデス山脈周辺に生息している「グアナコ」や「ビクーニャ」という動物を家畜化(人が飼いならして、より便利な性質をもつように繁殖させてきたもの)した動物だとされています!つまり、「野生のアルパカ」はいません。

 

動物のグループとしては、ラクダに近いんですよ~!

 

 

・・・と、長くなってきたので、今日はここまで!

 

次回は「どんなエサを食べる?」「飼うならどんなことに気を付ければいい?」というところを解説していきますよ~!

 

それでは、今日はこのあたりで!

 

この記事を書いた人…元飼育員講師ふくちゃん

福岡ECOの卒業生。動物園とサファリパークで13年間、飼育員をしていました。好きな動物はフクロテナガザル。担当していた動物は、ゾウ、チンパンジー、キリン、トラなど。現在は福岡ECOで動物や動物園についての授業を担当しています。